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当事者研究「一人称視点の研究」

· 当事者研究,活動報告

 今日の午後からは利用者さん2名による当事者研究。今週も白熱しました。

 お二人ともお疲れ様でした。

「一人称視点」とは?

 「わたしは~」「おれが~」、、などが主語の言い方を「一人称視点」と名づけてみました

 これは、今日の序盤、いつもやっている「気分・体調」とお題「お祭りについて」(お題は毎回違います)というところで、今日の参加の利用者さんが、お祭について「お化け屋敷が怖い」というのを受けて、

 「(わたしは)お化け屋敷が怖い」=一人称視点

 「(あいつらは)驚かせようとしてるな」=他人視点

 というように、他人の視点に立つと、自分目線の時よりもちょっと楽、っていうのがあるかなと。

 これが今回の小田からの問題提起で、今日の当事者研究はここからスタートしました。

怒られた時、どう?

 うちの利用者さんと、スタッフ北野はとにかく以前から話し合ってきてますが怒られるのが苦手というのがありまして、このあたり、一人称視点となにか関係あるのではないかというので、一人ずつ伺っていきました。

 「(北)そんなことも知らないの?」から下が、そのまとめです。

 分析していくと、(小)=小田以外は、基本的に「一人称視点」です。

 

 小田は一人称視点他人視点切り替えているようです。

 この写真の左上に青い矢印が続いていますが、そこに書いてあるのが、つまりなぜ他人視点を入れるかというと、

 怒られた → カチン!

 → 「でもあの人も~なのかな」「会社の仕組み自体が~だからなぁ」

 → 「しょうがないか。。」

と、自分をクールダウン(冷却)させているのだなと。

 怒ってきた人が嫌だなと思っても、一回好き嫌いは置いておいて、その人の視点に立っていろいろ考えて一度クールダウン、というのが小田の手法です。

 

 一人称視点のみの人は、クールダウンできず、ドーンと落ち込んでしまうようで、怒られるのが苦手ということのようです。

嫌いな人の立場になんか立って考えたくない!

 最近ここのブログでも取り上げている、支援員北野さんのお母さんとの確執(北野さんの反抗期)について、分析してみます。

 いつも我々が聞く話は、北野さんの一人称視点の話です。

 最近タイムリーなのは、母親が酒を飲んでいたのを見てムカついたと。

 これは一人称視点なので、他人視点(お母さんの視点)に切り替えてみようということに。

 他人視点が得意な小田より「どんな気持ちでお酒を飲んだのかな?」という疑問形を提示しましたが、これに対して、北野さんに加え、他の利用者さんからも強い反発がぁっ!

 「その人の立場に立って考えたくない!」

 「その人と接点できるのが!」

 「嫌いじゃない人なら、立場に立てる」

 ※もう、この辺り、最初に問題提起をした、小田の想定外の道を激走中ですw。

 だから当事者研究は面白いんですがw。

 おっと、これはどういうことだ?と思いましたが、みなさんの意見の中にキーワードがありました。

 それは「その人が好きか、嫌いか」ということですね。

 北野さんで言うと、ペットや娘さんの立場に立って考えることはできるそうですが、お母さんの立場に立って考えることはできないと。

 つまり、嫌いな人だと→その立場に立って考えることはできないと。

 小田が提案した「他人視点」の場合、最後「まぁ、しょうがないか」で終わるところ。

 しかし私以外の3人とも、その方法だと「しょうがないか」の後「でもやっぱり嫌い!」となってしまう、という話も興味深かったです。

第3の視点「客観視点」

 利用者のおひとりから、ひとつ私が使ってる方法があると。

 嫌いな人がいた時に、好きな漫画の中のその嫌いな人と似ているキャラクターと重ね合わせると、不思議と許せるようになると。ドラマや小説、映画などでもいいそうです。

 「あの人腹立つなぁ。。あ、あの人アレに似てるわw」

と思うと冷静になって、許せるようになるそうです。

 そこから、「一人称視点」でも「他人視点」でもない、もうひとつの視点があるなと。それだったら私できるというのが出てきます。

 それが「客観視点」です。

 これが今まで話していた、「一人称視点」「他人視点」です。

 「私」から伸びてる「→」が「一人称視点」ですね。

 逆に「他人」から「→」書いてないですが、出るのが「他人視点」

 「あの人もきっとこう考えてるんじゃないか?」などと、犯罪捜査のプロファイリングみたいなことを行うのが、他人視点です。犯人に乗り移って「犯人だったらこう考える!」と推理するやり方ですね。

 もしくは映画やドラマの撮影のカット割りみたいなもので、カメラ位置を移動させて色んな目線に立つという感じです。

 これは結局この日の参加者の中でできるのは小田だけということになりましたが、一応「憑依(ひょうい)型」「イタコ型」と名づけました。その人に乗り移るっていう。

 他の参加者の方は、嫌いな人に憑依したくないので、このやり方はできないと。

 そこで出たのが、別名「神の視点」というやつで、つまり「私」でも「他人」でもなく、それとは全然関係ない「お客さんの立場」みたいなやつです。

 「客観視点」と名づけました。もしくは「客観型」です。

 

 これなら嫌いな人に憑依しなくても大丈夫ですね。

 

 小田以外の3人とも、「これならできる」と。

 

 お客さんの目線なので、客席から見てて「この役者もう少しこういう風に動けばいいのにな」とか考えずに、黙って見ることと。

 

 この視点については、人それぞれ馴染むやり方があって、

 例えば演劇がしっくりくるという方は「客席」と。

 映画好きの方は、「映画」もしくは「エキストラの通行人A」みたいな感じと。

 そしてプラモデル好きの参加者さんは「ジオラマ」と。

 そのイメージだとさらにできそうだねということになりました。

まとめ

・「一人称視点」でずっといるとツラい。(私は~)

・「他人視点」を考えると、クールダウンになる。(あの人は~)

・その人が嫌いだと「他人視点」は難しいという人もいる。

・そういう場合は「客観視点」でクールダウン。(神様の視点)

 ちょっと長くなってしまいましたが、今日の午後からの当事者研究をほぼ完全に再現してみました。何かのご参考に。

(小田)

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